yaotti's diary

Software is Eating the World

書籍「パーフェクトRuby on Rails」にはRails開発のベストプラクティスが詰まっている

@joker1007 さんより献本いただきました.ありがとうございます :octocat:

環境構築からアプリケーション開発,そして継続的な改善も含めたRailsのベストプラクティス本

"パーフェクト"とタイトルに入っている通り,この本は単純なRailsのhow-to集やチュートリアルというわけではなくいい感じに踏み込んだ内容が書いてあって楽しく読めました. 情報の鮮度や量の観点だとどうしてもオンラインが強いですが(RailsならRails Guidesはまとまっているし,あとQiitaのRails情報も;)),それらとは綺麗に差別化されていました. 開発環境構築からプロジェクト作成,デプロイなどのインフラ寄りの話,そして継続的にサービス開発をする上で出てくる問題の対処方法までと,広範囲に渡りRailsプロジェクトのベストプラクティスを学ぶのに良い本だと感じました.

個人的には9章以降の話(Fat Modelの解決策やRack層についての話など)が特に参考になりました.値オブジェクトの利用所やサービス層を用いた設計のような話が,具体的なRailsのコードとともに説明されています. また8章のVagrant+Chefでローカル開発環境を作るという話もあるので,BoxenからVagrant+Chefへの移行前に読んでいれば相当役に立っただろうなという気がします.あいまいな理解だったSprocketsについて知ることができたのも収穫でした.

Railsを使って開発しているけれど自分がうまくやれているのかわからない,表面に留まらない理解をしたい,という人におすすめです.