yaotti's diary

Software is Eating the World

手段と本質,ノウハウと知識

最近ソフトウェアアーキテクトが知るべき97のことという本を買って読んでいるのですが,まず最初に読んだid:naoyaさんの「手段的な技術と陳腐化しない本質的な技術」というコラムが,最近うっすら,もやもやと感じていた不安を明確に表していました.

その中の一部を引用すると,

日々の開発のために手段を学び、躍進のために本質的な技術を、バランス良く学びましょう。<中略>何だって、どちらにも偏らない中庸こそがベストです。

といったことが書かれており,手段に偏っていることを自覚しながらも何もしていないことが原因だなと気付きました.
そこで積読していた珠玉のプログラミング—本質を見抜いたアルゴリズムとデータ構造を読み始めたりしています.

早速1章から良いアルゴリズムの力を見せつけられています.


こういう本は例えばwebフレームワークだとか特定言語の使い方だとかとは違い,すぐに効果が出たり面白い物ができたりするわけではないので*1,ついつい動く物を求めて「手段」に走りがちなのですが,
「中庸こそがベスト」を心に置いて小さなノウハウで頭を埋め尽くさないように過ごそうと思いました.

*1:アルゴリズムにはそれ特有の面白さはあるけれど